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多様な経験がプロフェッショナルを育てる
〈2024年入社 : 名古屋支社 税理士〉
落合 俊和
「手に職」を求めて税理士の世界へ
Q. AGSに入社するまでのキャリアを聞かせてください。
大学卒業後、事業会社に入社して営業職として働いていたのですが、ちょうどリーマンショックの頃で世の中が不景気になり、「やはり、これからは手に職を持っている仕事がいいな」と漠然と考え始めたんです。その会社が扱っていたのが会計システムだったことから、営業でも簿記の知識は必要だということで簿記資格を取ったのですが、その時に「簿記のこと、嫌いじゃないな」と思い、それが税理士を志すきっかけになりました。そこから、税理士になった時に役立つ実務経験を積もうと考えて事業会社の経理にキャリアチェンジし、そこで働きながら税理士試験に合格し、会計業界に移りました。 税理士として「上」へ、芽生えた「次なる渇望」
Q. 税理士として、どのような経験を積んだのでしょうか。
今から7〜8年前に、名古屋エリアでは比較的大きな、相続業務をメインに扱う税理士法人に入りました。そこからの5年間は、まさに相続漬けの毎日でしたね。相続税の申告はもちろん、生前対策、保険を使ったスキームの提案、遺言作成のサポート、相続関連のセミナー開催など、相続に関するあらゆる業務を徹底的にやりました。非常に充実した5年間だったと思います。ただ、その中でも「社会人になって苦労して、お金も時間もかけて税理士になったのだから、もっと色々やってみたいな」という思いが強くなってきたんです。5年間で相続業務に関しては自信がつきましたが、税理士の仕事はそれだけではありません。法人の顧問業務や、近年ニーズが非常に高まっている事業承継支援など、そういった分野でも高水準のサービスを提供できる税理士になりたい。そう考えて、転職活動を始めました。
AGSを選んだ決め手は「多様性」と「人」
Q. 転職活動では、どのような軸で企業を見ていましたか?
まさに「色々やりたい」というのが一番の軸でした。いくつかの税理士法人の面接を受けましたが、「うちはこの分野に強い」という専門特化型の事務所が多かった印象です。もしくは、部署ごとに業務が縦割りに分かれていて、「この部署に行ったら、この業務だけ」というケースがほとんどでした。その中で、AGSは違いました。私の「色々やりたい」という希望に対して、「それなら、落合さんのキャリアを活かして、相続を5割、事業承継を3割、法人顧問を2割、というふうに割り振ってキャリアを築いていくのはどうですか?」と、非常に具体的な提案をしてくれたんです。それを聞いて「ここなら自分の希望が一番叶う」と強く感じました。実際に入社してみても、ギャップはまったくありませんでした。今も、相続、法人の顧問、そして事業承継と、様々な分野をバランスよく担当できています。 
AGSは「会社然」とした会計事務所
Q. AGSの組織や社風については、どのような印象を持っていますか?
AGSは、会計事務所の中では非常に「会社然」としていると思います。会計業界は、良くも悪くもオーナー経営者の「鶴の一声」で方針が変わるような小規模な事務所がまだ大半です。100人、200人規模の大きな事務所でも、そうした側面が残っていることは珍しくありません。その点、AGSは明確な中期経営計画があり、一度決めた方針に向かって全社で進んでいきます。私 は名古屋支社所属ですが、東京と名古屋で方針が違うということも一切ありません。全社方針が支社にも共有され、メンバー全員がそれに向かって進んでいく。この組織としての明解さ、一体感は、会計業界では非常に稀有であり、AGSの大きな強みだと感じています。入社前にマネージャーから聞いていた「報酬面がきちんと体系化されていて、分かりやすい」という点も、こうした組織力の表れだと思います。 東海エリアの「隠れた株価」に光を当てる醍醐味
Q. 現在の仕事で、特にやりがいを感じるのはどんな時ですか?
やはり、前職から専門としてきた相続や、AGSで挑戦したかった事業承継の案件は面白いですね。特に私が所属する名古屋支社では、事業承継の案件数も多く、非常にやりがいを感じています。東海エリアは、昔から続く老舗企業が多いのが特徴です。クライアントご自身は「うちは年商規模もそんなにないし、株価なんて低いよ」とおっしゃっていても、いざ蓋を開けてみたら、何十年と積み重ねてきた純資産が影響して株価が膨れ上がっているケースも少なくない。こうしたケースでは、私たち専門家が声をかけないと、そのまま放置され、いざ事業承継や相続が発生した時に大変なことになりかねない。個人の相続案件などでは、クライアントの皆様は専門的な知識をお持ちではありませんから、それこそ「相続税って何ですか?」というレベルからご説明し、あらゆるご支援をして、最後に「落合さんのおかげです。本当にありがとうございました」と感謝の言葉をいただける。月並みかもしれませんが、この仕事の醍醐味は、その瞬間に尽きますね。経営者の悩みごとである『企業の未来の舵取り』に貢献できたという、他の仕事では得られない達成感があります。
仕事とプライベートのメリハリが人生を豊かに
Q. 働き方の面で、AGSの魅力を感じる部分はありますか?
フルフレックス制ということもあって、本当に働きやすいですね。自分は共働きで子育て中なのですが、例えば朝早く出社して夕方早く帰ることも可能ですし、前日は妻に子供を任せて少し長く働き、翌日は自分が早く帰って子供の面倒を見る、といった柔軟な調整ができます。前職の事務所では、個人のクライアントが多かったこともあって土日の出勤も珍しくありませんでした。今はそうしたことがほぼないので、気持ち的にも非常に楽ですし、公私のメリハリがつけやすい会社だと思います。一番上の子が受験イヤーで、塾の送り迎えなどが大変なのですが、そうした家庭の事情にも柔軟に対応できて助かっています。 
「やってみたい」が形になる環境
Q. 名古屋支社の雰囲気はいかがですか?
「前向き」なメンバーが多いと思いますね。そして、自分の専門分野に縛られない。例えば、社会保険労務士の資格を持っているメンバーが、法定業務だけにとどまらず、事業承継案件に深く入り込み、社長の「人」に関する悩みからアプローチして提案する、といったことも日常的に行われています。日頃から「こういう仕事をやってみたい」とマネージャーに伝えておけば、案件のアサイン会議で「落合さんがこれをやりたいと言っていたから、入ってもらいましょう」と、積極的にチャンスをくれます。これは、AGSが『人的なつながり』を重視する組織だからこそ実現するのだと思います。 メンバー間も仲が良く、今年は、キャンプサイトで焚き火を囲んでお肉を焼きながら親睦を深めるイベントもありました。研修というよりは、本当に「仲良くなろう」という会で、リラックスしてメンバーたちとの仲をさらに深められましたね。
(部署名・役職・本文の内容は2025年当時のものです)
若手が“何でもできるハイレベル人材”に育つ
Q. 採用志望者の方に向けて、AGSで描けるキャリア像について教えてください。
新卒で入った若い方たちの成長スピードには驚かされています。名古屋支社には毎年1〜2名の新卒が入社しますが、みんな真面目で前向きなうえ、吸収力が本当に高い。新卒3年目くらいのメンバーが、もう相続案件を1人で担当し、事業承継に関わり、それぞれの分野でレベルの高い専門的な話にも参加できています。なぜそれほどのスピードで成長できるのかを考えると、それはAGSが「専門特化」ではないからだと思います。他の事務所では、「まずは、この分野に打ち込んでください」と一つの分野を任されることが多いと思います。しかし、その分野にいったん専門性を持つと、そこからは他の分野に移りづらくなり、結局特定のジャンルに留まることになりがちです。しかし、AGSなら、法人の顧問をやりながら、事業承継もやり、スポットで飛び込んできた会計分野の仕事もこなし、デューデリジェンスも担当するというように、早い段階で多様な経験が積めます。偏りなくスキルを伸ばしていけるので、5年後、10年後には「何でもハイレベルでこなすレア人材」になれるんです。もちろん、最初から様々な分野の業務を担うのは大変な面もありますが、AGSには同じように多様な経験を積んで育ってきた先輩たちが多くいますので、サポートの仕方を熟知しています。そうやっていく中で「私はこれが好きだ」「この分野を伸ばしたい」というものが見つかれば、もちろんその強みに特化していくキャリアも選択できます。まずは幅広く挑戦できる。それがAGSでキャリアを築く最大の魅力だと思います。 
